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系統樹ハンターの狩猟記録

『百科全書』がらみの「知識の木」あれこれ

まずは:ディドロ,ダランベール(編)[桑原武夫訳編]『百科全書:序論および代表項目』(1971年6月16日刊行,岩波書店岩波文庫・青624-1],東京,413+4 pp.,ISBN:4003362411)に載っている「人間知識の系統図」という名の表(pp. 367-374)について.1751年に出版され1780年に完結した『百科全書』の原書:Denis Diderot et Jean Baptiste le Rond d'Alembert 『Encyclop&#233die ou Dictionnaire raisonn&#233 des sciences, des arts et des m&#233tiers』掲載の原図は Wikimedia Commons で公開されている:「Syst&#234me figur&#233 des connoissances humaines」(jpg).ダランベールによるこの図は「系統図(syst&#234me figur&#233)」とはいえ,実際の体系化の形式としては一種の「分類表」を越えるものではない.この『百科全書』を踏まえて真の意味での「知識の樹」を描いたのは,Chr&#233tien Frederic Guillaume Roth (1769) の『Essai d'une distribution g&#233n&#233alogique des sciences et des arts principaux』で発表された「arbre encyclop&#233dique」だった.この図もまた Wikimedia Commons で見ることができる:参照「distribution g&#233n&#233alogique」(jpg).

また,シカゴ大学図書館からオンライン公開されているこの原書図版(→公開サイト)は,部分拡大により「知識の葉」を一枚ずつ読むことができる.全体サイズは「985 x 635 mm」というから巨大な壁紙のような図なのだろう.なお,Sigrid Weigel の著作:

  1. Sigrid Weigel 2006a. Genea-Logik : Generation, Tradition und Evolution zwischen Kultur- und Naturwissenschaften. Wilhelm Fink Verlag, M&#252nchen, 288 pp.,ISBN:9783770541737 [pbk] → 目次版元ページ.
  2. Sigrid Weigel 2006b. Genealogy: On the iconography and rhetorics of an epistemological topos. Available from the Internet: http://www.educ.fc.ul.pt/hyper/resources/sweigel/.

は,図像学的に見た Roth の「知識の樹」に関して詳しく考察している.同様に,渡邊榮文 (2010), アドミニストレーションの系統樹. アドミニストレーション,16(3-4) : 277-296(→ CiNii)でも,熊本県立大学に所蔵されている Roth の図版に関する解説がされている.

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