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系統樹ハンターの狩猟記録

音楽リズムの可視化と体系化

新刊紹介:音楽リズムの幾何学 -  “よい” リズムの条件とは何か?

Godfried T. Toussaint

The Geometry of Musical Rhythm: What Makes a “Good” Rhythm Good?

2013年1月刊行,The CRC Press, Boca Raton, xviii+347 pp., ISBN: 978-1-4665-1202-3 [pbk] → 版元ページ

音楽の「リズム」をどのように可視化・体系化するかが本書の中心テーマ.本書では伝統音楽の打楽器リズムを例に挙げながら,リズム・パターンのグラフ化と分類の方法を議論する.系統推定については後半に簡単に触れられているだけだが(距離法に基づく SplitsTree),前に「音楽リズムの系統推定」にも書いたように,本書の著者は音楽リズムの距離と形質状態に基づく系統推定の論文:Godfried T. Toussaint, Luke Matthews, Malcolm Campbell, and Naor Brown 2012. Measuring musical rhythm similarity: Transformation versus feature-based methods. Journal of Interdisciplinary Music Studies, volume 6, issue 1, art. #12060102, pp. 23-53, spring 2012 → journal website | paper pdf [open access] をすでに発表している.この論文ではリズムの系統推定にあたって,距離法(「feature-based method」)としてはユークリッド距離とマンハッタン距離を,一方,形質状態行列については MrBayes を用いたベイズ系統推定(「transformation method」)を行なっている.結論として,音楽学における系統推定では,距離法ではなくベイズ法がすぐれていると主張する.

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